暑かった夏が終わり、朝晩に少しずつ秋の気配を感じる10月。筆者は、この時期からのソロキャンプが好きです。昼間はまだ過ごしやすく、夜になると気温が下がる。
そんな季節になると、キャンプサイトで過ごす時間の主役が、テントから「焚き火」へと変わってきます。薪をくべる。炎を眺める。パチパチという音を聞きながら、お酒やコーヒーを飲む。
日常のスマートフォンを置いて、何もせず火を眺める。
それだけで、普段とは少し違った時間を過ごすことができます。だからこそ、秋冬のソロキャンプでは、単純に「軽い焚き火台」を選ぶだけではなく、「自分はどんな焚き火を楽しみたいのか?」という視点から焚き火台を選びたいところです。
今回は、10月以降の秋冬ソロキャンプを想定して、焚き火台の選び方を紹介します。
10月から、焚き火が楽しくなる

夏のキャンプでは、夜になっても気温が高く、焚き火をすると暑いと感じることがあります。ところが10月を過ぎると、その印象がガラッと変わります。 少し冷たくなった夜の空気。その中で燃える焚き火。手をかざすと伝わってくる暖かさ。 そして、暗くなるほど美しく見える炎。これが秋冬キャンプの醍醐味です。
秋冬ソロキャンプ用の焚き火台は「軽さ」だけで選ばない

最近のソロキャンプ用焚き火台は、驚くほど軽量・コンパクトになっています。徒歩やバイク、自転車でキャンプへ行く人にとっては、これは大きなメリットです。 一方で、秋冬キャンプの場合は少し考え方を変えてみてもいいでしょう。なぜなら、秋冬は夏よりも焚き火をしている時間が長くなりやすいからです。「少しでも軽いものを」という選択ももちろん正解です。 以下のように考慮するのも焚き火を楽しむ上では重要です。 ・薪をそのまま入れられる ・火床がある程度大きい ・炎を育てやすい ・調理がしやすい ・安定している
ソロキャンプ用焚き火台を選ぶ5つのポイント

それでは、ソロキャンプ用焚火台を選ぶ5つのポイントについて解説します。
①重量と収納性

まずチェックしたいのが重量です。徒歩やバイク、自転車で移動するなら、数百グラムの差でも積み重なると負担になります。特に板状に収納できるタイプは、バックパックやコンテナの隙間に入れやすいのがメリット。 「使用時の大きさ」だけでなく「収納時の厚さ」まで確認するのがおすすめです。一方、車移動が中心なら、多少重量が増えても火床の大きなモデルを選ぶという考え方もあります。
② 火床の大きさ

秋冬キャンプでは、ここを特に重視したいところ。火床が小さいと、薪を細かく割る必要があります。逆に、ある程度の大きさがあれば、市販の薪を使いやすくなります。 薪を何度も細かくする作業も焚き火の楽しみではありますが、薪を入れて、炎を眺める時間を増やしたいという人なら、ある程度の火床を確保したモデルがおすすめです。
③ 薪のサイズ

焚き火台を購入するときは、市販の薪がそのまま入るのかも確認しておきたいポイントです。キャンプ場などで販売されている薪は、ある程度まとまったサイズになっていることが多いです。ソロ向けの極端に小さな焚き火台では、そのまま入らない場合もあります。 そのため、焚き火台のサイズ から 薪の長さという順番で確認しておくと失敗しにくくなります。
④ 調理との相性

焚き火台を「炎を眺めるための道具」と考えるのか、それとも「調理器具」としても使うのか。ここでも選択が変わります。 焼き網や五徳を使えるモデルなら、お湯を沸かす、コーヒーを淹れる、ソーセージを焼く、スキレット料理をする、鍋料理を楽しむなど、焚き火を使った料理も楽しめます。 特に秋冬は、焚き火を眺めながら温かい料理を作る時間が楽しいひとときです。焚き火と調理まで楽しみたい人は、オプション品も含めて選ぶといいでしょう。

⑤ 炎の見え方

そして、個人的に一番大切にしたいのがこれです。「どんな炎が見えるのか?」です。 焚き火台は単なる燃焼器具ではありません。ソロキャンプでは、炎を眺めるための道具という側面もあります。 薪を横向きに置くのか。縦に組むのか。火床が浅いのか深いのか。風がどのように入るのか。こうした違いによって、炎の表情も変わります。
2026年秋冬に注目したいソロ向け焚き火台
ここからは、現在購入候補として検討しやすいモデルを、タイプ別に紹介します。
ピコグリル398

ソロキャンプ用の焚き火台を探しているなら、一度は候補に入れたいのが「ピコグリル398」です。最大の魅力は、軽量で持ち運びやすく、収納時も薄くコンパクトにまとめられること。 バックパックにも収めやすく、荷物をできるだけ減らしたいソロキャンパーに適しています。また、焚き火だけでなく調理にも対応できるため、料理を楽しみながら焚き火を囲むスタイルにもおすすめ。軽さと実用性を兼ね備えた人気の焚き火台です。
ベルモント 焚き火台TABI

筆者も愛用している、秋冬のソロキャンプと相性の良い「ベルモント 焚き火台TABI」。軽量で収納性に優れながら、しっかりと薪を燃やせる実用性の高さが魅力です。 焚き火を楽しむだけでなく、網やグリルを使った調理にも対応。さらに薪を追加しやすく、炎を活用した料理も楽しみやすい設計になっています。荷物をコンパクトにまとめながら、焚き火と調理を存分に楽しみたいソロキャンパーにcおおすすめの一台です。
SOTO ミニ焚き火台 ヘキサ

「できるだけ荷物を小さくしたい」というソロキャンパーにおすすめなのが、SOTOの「ミニ焚き火台 ヘキサ」です。コンパクトに収納でき、バックパックの限られたスペースにも収めやすいのが魅力。 大きな焚き火を豪快に楽しむというより、少量の薪や枝で小さな火を楽しむスタイルに向いています。荷物を最小限に抑えながら、手軽に焚き火を楽しみたい人にぴったりのコンパクトな焚き火台です。
TOKYO CRAFTS マクライト2

軽量ながら比較的大きな火床を備えた、使いやすさが魅力のソロ向け焚き火台。コンパクトで持ち運びやすいだけでなく、薪をしっかり組めるため、焚き火を存分に楽しめます。 さらに、焼き料理や湯沸かしなどの調理にも対応しやすく、焚き火と調理を一台で楽しみたい人にもおすすめ。軽さだけでなく使いやすさも重視したいというソロキャンパーに適した、バランスの良いモデルです。
TokyoCamp 焚き火台

シンプルな構造で扱いやすく、初めてソロキャンプ用の焚き火台を選ぶ人にもおすすめのモデルです。収納時には薄くコンパクトにできるため、バックパックやキャンプ道具の隙間にも収納しやすく、持ち運びにも便利。 さらに、価格と使いやすさのバランスにも優れており、コストを抑えながら焚き火を楽しみたい人にもぴったりです。これからソロキャンプを始める人の最初の焚き火台としても選びやすいでしょう。
UNIFLAME 薪グリルsolo

焚き火を楽しみながら調理したいソロキャンパーにおすすめの焚き火台です。薪を燃料として使いやすく、焚き火の炎を眺めながら焼き料理や湯沸かしなどの調理を楽しめるのが魅力。 ソロキャンプで「焚き火+料理」を一緒に楽しみたい人に適しており、キャンプの時間をより充実させてくれます。焚き火を暖を取るだけでなく、調理の熱源としても活用したい人にぴったりのモデルです。
snow peak 焚火台 S

頑丈なつくりと高い安定感が魅力のソロキャンプ向け焚き火台です。しっかりとした設計で長く使いやすく、キャンプで焚き火を安心して楽しみたい人におすすめ。 軽量性を最優先するモデルとは異なり、道具としての耐久性や安心感を重視したい人に適しています。長く愛用できる焚き火台を選びたいソロキャンパーにぴったりの一台です。
Hilander 焚き火台 六花 MINI

コンパクトさと収納性を重視したいソロキャンパーにおすすめです。ソロキャンプに適したサイズ感で、限られた荷物でも持ち運びやすいのが魅力です。 収納時もコンパクトにまとめやすく、バックパックやキャンプギアのスペースを圧迫しにくいのもポイント。できるだけ荷物を軽くして、身軽にソロキャンプを楽しみたい人にぴったりの焚き火台です。
Coleman ファイアーディスク ソロ

設営の簡単さと扱いやすさが魅力のソロキャンプ向け焚き火台です。脚を広げるだけで手軽に設置でき、初心者でも使いやすいのがポイント。 円形の広い火床には薪をゆったり並べられ、豪快な焚き火を楽しめます。コンパクトに持ち運べる一方で、十分な焚き火スペースも確保。収納性と使いやすさのバランスを重視したい人におすすめです。
秋冬ソロキャンプなら「軽さ」だけで決めない

ここまで軽量なモデルを紹介してきましたが、一番軽い焚き火台が一番いい焚き火台ではないということです。特に10月以降のキャンプでは、焚き火をしている時間そのものが長くなります。 たとえば徒歩キャンプなら、数百グラムの差は大きな意味を持ちます。一方、車でキャンプへ行くなら、500g軽くすることよりも、薪をそのまま入れられることのほうが快適かもしれません。 つまり、自分がどんなキャンプをするのかこれが焚き火台選びの答えになります。
10月からは「焚き火をしに行く」キャンプへ

10月を過ぎると、キャンプの主役が少しずつ変わってきます。夏は暑さを避けることを考えていたのに、秋冬になると、テントの外に出て焚き火を囲む時間が楽しみになる。
だからこそ、秋冬のソロキャンプでは、「自分はどんな焚き火をしたいのか」を考えて焚き火台を選ぶポイント。軽量・コンパクトを優先するのか。薪をたっぷり燃やせることを優先するのか。料理も楽しむのか。それとも、ただひたすら炎を眺めるのか。正解はありません。
自分のキャンプスタイルに合った焚き火台を選ぶ。そして、10月から始まる少し冷たい夜に、ゆっくりと火を育てる。それだけで、ソロキャンプはいつもより少し贅沢な時間になります。
今年の秋冬は、「キャンプに行く」のではなく、「焚き火をしに行く」。そんなソロキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。





