近年、車中泊が注目を集めている。「具体的に何が魅力なのか」「ソロキャンプと何が違うのか」「特別な道具が必要なのか」といった疑問を抱えている方も多いことでしょう。
今回は、筆者が、焚き火や車内での映画鑑賞も楽しめる「車中泊キャンプ」で、両方の良いとこ取りをしたリフレッシュできる車中泊のある1日を紹介。これから車中泊を始めたい方や興味を持っている方に、その楽しさを存分に感じていただけたら幸いです。ぜひ、参考にしてくださいね。
車中泊は普段と違う環境にいるだけで魅力ある手段

車中泊の大きな魅力は、宿泊費を大幅に抑制できること。ホテルや旅館の予約に頭を悩ませることなく、他の事に多く予算を充てられます。
また、家族の一員であるペットと離れるのは寂しいもの。車中泊なら、ペットといつでも同じ空間で過ごせるため、お互いにとって安心感と旅の楽しさを一層深めてくれますよね。

車中泊は、手軽に非日常を味わえるため、思い立ったらすぐに旅に出発可能。移動式のプライベート空間で、景色の良い場所や自然の中でリラックスし、気軽にアウトドアを楽しみたい方にぴったりの選択肢です。
車中泊は自分だけの秘密基地

車中泊の醍醐味は、まさに移動する秘密基地。普段使いの車が、宿泊施設へと変貌する瞬間は、まさに子供の頃に憧れた秘密基地を現実に手に入れたようなワクワク感があります。
好きなものを持ち込み、空間をカスタマイズできるのは、車中泊ならではの大きな魅力です。

車中泊は、誰にも邪魔されない自由な空間。ホテルや旅館のように周りを気にする必要もなく、自分のペースで、自分の好きなように過ごすことが可能です。
窓の外に広がる景色を眺めながら、読書や、音楽を聴いたり、あるいはただ静かに過ごしたり。日常の喧騒から解放され、心ゆくまでリラックスできる時間は、何物にも代えがたいものですよね。
気持ち良さげな場所を探せて行動範囲が広がる車移動

一般的なキャンプとの大きな違いは、場所の選択肢の幅広さ。キャンプ場に縛られず、気分や天候に合わせて最高のロケーションを探せるのが車中泊の魅力。
例えば、川沿いに車を停め、せせらぎを聞きながら食事をするだけでも、日常の疲れが癒やされるでしょう。

誰にも気兼ねなく、ただ「気持ちいい」と感じることに時間を費やせる贅沢な空間がそこにはあります。車中泊は、ただ泊まるだけでなく、その場所そのものを楽しむ旅のスタイル。

気になる場所へ気軽に立ち寄り、美しい夕日を眺めながら過ごしたりと、今まで知らなかったさまざまな土地の魅力に触れる機会もきっと増えますよ。
「田代運動公園に隣接した中津川河川敷」の詳しい記事はこちら
テントいらずで楽しむ筆者が見つけた車中泊の魅力を紹介

筆者にとっての車中泊は、単なる宿泊手段ではなく、まさにキャンプの延長線上にある自由気ままな旅のスタイル。道の駅巡りや各地の観光を楽しむ中で、気が向いたらそのまま車中泊をします。
そんなフットワークの軽さが、この車中泊の醍醐味。テント設営の手間がないからこそ、時間や場所に縛られることなく、その時の気分で最高のロケーションを選ぶ。車中泊は、筆者にとって旅の選択肢を広げ、より深い体験をさせてくれる手段です。
DIY車中泊仕様の棚で快適空間づくりの記事はこちら
設営ゼロで焚き火三昧!“車中泊キャンプ”という選択肢

長年のキャンプ愛好家として、焚き火は至福のひと時。テントを張らずにもっと簡素化して自然を満喫したい時があります。そんな時にぴったりなのが、車中泊とキャンプの「いいとこ取り」。テントの設営・撤収の手間を省きたい時や、出発が遅れた時にこの融合は効果的です。

日中は車内で昼寝や読書を楽しみ、外で焚き火をはじめながら食事と晩酌を満喫。パチパチと薪の音を聞きながら炎を眺める時間は、まさにキャンプしているひと時です。暗くなる19:00頃まで焚き火を堪能し、暗くなったら車内でくつろぐ。この気ままなスタイルこそ、筆者が求めるもう一つのキャンプスタイルです。
自然の音と炎に癒される夕食タイム

川のせせらぎを聞きながら、焚き火で作る料理は格別。梅雨入り前のまだ日が残る17時過ぎには夕食の準備に取り掛かり、ゆったりとした時間を過ごすのは何事にも変えがたい心地よさがあります。

この日の夕食は、ナガラ食品がローソンに提供している冷凍のホルモン鍋。キャンパーに人気の通称「ローホル」です。知っていますか?これを自分好みにアレンジしながら、焚き火の上でじっくり煮込む。焚き火の炎を眺めながら、ゆっくり食事と晩酌を楽しむ。時間を気にせず、この時間を味わう贅沢は、日々の喧騒を忘れさせてくれます。
「ローホル鍋」に関する詳しい記事はこちら
焚き火のあとは、車内シアターで過ごす特別な時間

焚き火料理を堪能し、日が暮れたら車内へと移動する。時間はまだ20時。ここからのお楽しみの映画鑑賞です。ソロキャンプでも映画は欠かせない存在であり、普段、映画に浸る時間がなかなか取れないからこそ、こうした機会は貴重ですよね。
狭小な車内での映画鑑賞は、ソロキャンプと比べても秘密基地感が強く、その分、いつも映画の世界にどっぷりと入り込んでいます。気づけば、あっという間に2本目に突入していることも少なくないです。
雨の日こそ快適!車中泊の魅力と朝の過ごし方

翌朝、予報通りの雨音で目が覚めた。天候に左右されにくいのは車中泊の強みですよね。もしキャンプだったら、雨の中での撤収作業を思うだけで、気分が沈んでいたでしょう。
1BOX車のバックドアを開け、雨音を聞きながらの朝食。ふと視線を上げると、川に白鷺が舞い降りてきました。そんな風景を眺めながらの朝食は、日常では味わえない時間ですよね。

車中泊なら、土砂降りの中での片付けに追われる心配はいりません。いつでも移動できる身軽さがあるからこそ、時間を有効に、そしてのんびりと過ごすことができます。

撤収が不要な分、朝9時には目的の温泉へと向かい、たった1泊の車中泊で小旅行気分を味わい、心身ともにリフレッシュした週末となりました。
気軽に楽しめる「車中泊」デビューをしてみよう!

初めて車中泊に挑戦するなら、暑すぎず寒すぎない時期がおすすめです。具体的には、ゴールデンウィーク明けや10月頃が狙い目。過ごしやすい気候の中で、快適な車中泊デビューができます。

筆者にとって車中泊は、宿泊と移動手段を兼ね備えた「自由」そのもの。気の向くままに行動範囲を広げられるのが、このスタイルの最大の魅力です。
温泉地を巡ったり、気になる道の駅に立ち寄ったり。ノープランで、ただひたすら気持ちの良い場所を求めて旅をするのが、車中泊ならではの醍醐味です。
ソロキャンプに近い感覚もあるが、唯一異なる点は、キャンプ場では時間と場所が指定されている点だろう。手軽に自由時間を満喫するならば、車中泊はおすすめのライフプランです。
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