外装そのまま、内装はDIY車中泊仕様のステップワゴンを紹介!

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コロナ禍で外泊できず、キャンプ場の予約が取りづらくなり、悶々としていた人も多いのではないでしょうか。
・思い立ったその時に無料キャンプ場に出向き、容易に焚き火を楽しみたい
・テントは設営せず、そのまますぐに寝られる場所を確保したい
この願望からスタートさせたのが、車中泊仕様のDIYです。

今回は、DIYで車中泊仕様にしたステップワゴンの車内を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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車内DIYをするための、ワンボックス車内の条件

家族利用する1BOXは2列も使えるのが前提。

DIYをする上での第一の条件は、普段使いができること。
そのため、2列目のシートは常に使える状態にしてある。3列目は滅多に使用しないため、格納しスペースを有効活用している。

第二の条件は、内装に穴を開けないこと。
できることなら穴を開けず、飾り棚も付けたい。試行錯誤の上、今回の車中泊仕様DIYを行なったが、言えるのは、DIYのハードルはそれほど高くないということです。

ベッド土台&座面編

中心の板は外せるようにしてある

ベッドの土台は、加工がしやすいイレクターパイプを使用しています。
また、土台部分を分割できるようにしたことで、キャンプ場で荷物置きとして利用したり、2つ縦に並べればコットにもなり大きなメリットが生まれますよ。

一般的な車のDIYでは、通常のクッションのように座面にウレタンなどを入れ加工していますが、ポータブル冷蔵庫など重いものを置いた際は、沈み込んで安定性が悪くなります。

木板・銀マット・カーペット素材のようなクロスの順で重ね、タッカーで留めています。
寝る時は、テントマットを敷き、冬は一面に電気毛布を敷きつめれば快適空間の完成です。夏は肌ざわりのいいラグマットや、冷感仕様のマットがおすすめですよ。

バックドア編

室内から鍵を締めれば、ボタンも連動して開かない

内側からバックドアが開けられたら便利ですよね。靴を履いて外に出て後ろに回るより、はるかに効率的です。

方法は、まずバックカバーを外し、配線を確認。そこにエレクトロタップでスイッチまでの配線をもう一つ作成する。あとは自分の好きなスイッチを選んで取り付ければ完成です。

バックドアの配線を分岐させる仕組みですが、意外と簡単にできるDIYなので、ぜひ試してみてくださいね。

内側からバックドアを開け、景色を堪能

朝起きた時、内側からバックドアを開けた時の解放感がなんとも言えず気持ちいいです。夏はここに網戸ネットを付けているので、虫の侵入を防ぎながら換気もできて便利です。

車内に穴を開けない棚づくり編

隙間にステーを挟む

ベッド下に充分荷物は入るが、カップやちょっとした調理器具といった小物や使用頻度が高いものは、ドアを開けずに取り出したいですよね。すぐ手に届く範囲にあればのんびり過ごす大切なポイントです。

今回の棚の吊り下げ式は、車内にビスなどの穴を開けたくないため、天井の車側面の隙間にステーを取り付けた角材を差し込んでいます。

前後のステーで差し込んだ角材を、左右からテンションをかける

骨組みは、車の両サイドに渡した角材を、左右の2本の角材で支え、口の字がしっかりできればOKです。通常、土台は下にあるもの。それを天井に作ったことで、広い空間が生まれます。

吊り下げ棚編

助手席側の棚

左右の角材に事前に製作した棚を吊り下げる。
固定の際、ビス打ちよりネジ止めがおすすめです。ビス打ちをしてしまうと外すために工具も必要となる。

また、同じ箇所へビス打ちを繰り返すことで、穴の強度が下がり、別の箇所を探す必要もある。その点、ネジ止めにしておけば、手作業で容易に取り外しが可能。また、ネジ穴が確保されているため、同じ箇所へ設置でき複数の穴を開ける必要もない。

DIYで車中泊仕様に仕上げて、自分だけのオリジナルくつろぎ空間を作ろう!

車中泊DIYは大人のプラモデル

通常のワンボックスでも工夫次第で、充分車中泊を楽しめる。車中泊仕様DIYの基本は「寝る時に水平であること」

コツは失敗しながら学んでいくもので、やがて上手に仕上がってくるだけでなく、DIYそのものが楽しくなってくるはずです。
試行錯誤を繰り返し何回も作り直し、最終的に今のシンプルなスタイルにたどりついています。

車中泊DIYは、かつて無心で作ったプラモデルのようなワクワクが味わえます。ぜひ童心に戻って、自分だけのこだわりの一台を作ってみてはいかがですか。