もっと気軽に焚き火を楽しみたいけど、大きくて重い焚き火台はちょっと…」そんな風に思っている方は多いのではないでしょうか?
ソロキャンプで手軽に焚き火を楽しみたいけど、コンパクトさと機能性を両立させた焚き火台は、種類も多く迷ってしまいますよね。
その代表格であるピコグリルの類似品の中で、筆者がベルモント「TABI」を選んだのは、純国産のチタン製品であるという安心感と、その優れた機能性に惹かれたからです。
ベルモント「TABI」は、軽量コンパクトでありながら、組み立てやすく、燃焼効率も高く、耐久性にも優れています。
今回は、筆者がベルモント「TABI」に決めた理由とレビューを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
ベルモントとはどんなブランド?

ベルモント(belmont)は、金属加工で有名な新潟県燕三条で生まれた国内アウトドアメーカー。2000年に創業して以来、釣具やキャンプ用品をはじめとし、良質でコスパの良いアウトドア用品を数多く送り出しています。
ベルモントのギアは、どれも高度な技術で生み出された最善の製品ばかり。特にチタン加工の技術は素晴らしく、高品質なチタン製品でありながら、競合他社と比較してリーズナブルな価格設定が魅力です。
ベルモント「TABI」の基本情報

ベルモント「TABI」を紹介いたします。
基本情報は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
品番 | BM-246 |
材質 | 本 体:チタニウム・18-8ステンレス 収納袋:ナイロン |
サイズ | 使用時:237×360×170mm 収納時:178×360×15mm |
重量 | 約478g |
耐荷重 | 火床:約15kg、網:約5kg、グリル:約3kg |
ベルモント「TABI」の組み立て方
それでは、ベルモント「TABI」を組み立ててみましょう。10秒もかかりませんよ。
①火床をはめ込む

②脚をつける

③全ての脚をはめ込む

④完成!

実に簡単!撤収も、はめ込みを外せば終了です。

実際に使用して感じたメリット

この焚き火台は発売してすぐに購入したので、3年ほど使っています。薄いチタンではありますが、チタンならではの優れた耐熱性と耐久性があります。
重い薪やダッチオーブンを使ったワイルドな焚き火料理でも、3年間酷使しても未だ健在です。3年間愛用しているベルモント「TABI」は、筆者にとって最高の相棒です。
そんなベルモント「TABI」のメリットと魅力を余すことなくお伝えします!
軽量コンパクトな収納

チタンを使用したことによって実現した、423g(TABI本体のみ)という驚異的な軽さ。日帰りで焚き火がしたい!という時でもサッと積み込めるので非常に便利です。
例えば、急に時間が空いた午後に、近くの河原で焚き火を楽しみたい時でも、ベルモント「TABI」なら車の隅にサッと積み込んで、手軽に焚き火に出かけられます。
この焚火台の積載時の定位置は助手席のバックポケットです。まるで地図やガイドブックのように、助手席のバックポケットにベルモント「TABI」が収まっている光景は、筆者にとって日常の一部です。
そんな日常を非日常にしてくれ、サクッと焚き火を楽しめるのがベルモント「TABI」の魅力です。
火床が近く焚き火料理に向いている

他の軽量焚火台の代表格であるピコグリルと比較しました。決め手は火床からグリルまでの高さ。
焚き火料理をする際、ピコグリルは火床からグリルまで高さがあるため、ある程度の薪の量を投入しないと火が届きません。
一方、ベルモント「TABI」は、火床とグリルの距離が近いため、少ない燃料で効率的に調理できます。
ベルモント「TABI」は、七輪のように火床が浅く、炭や熾火を効率的に使えるため、焼き鳥や焼き魚など、じっくりと火を通す料理にも最適です。
燃焼効率が良い!

ベルモント「TABI」のサイドプレートは、本来、安定性を高め、薪を載せるためのものですが、筆者は外して使用しています。
それを外すことで、直径15cmを超えるような太い薪でもそのまま投入でき、火床に設けられた複数の通気口が、効率的に空気を取り込み、薪の燃焼を促進します。
これにより、力強い炎が上がります。燃焼効率がいいので、薪がほぼ燃え尽き、白い灰だけが残るので、後片付けは灰を捨てるだけで済み、炭などの燃え残りの処理も手間がかかりにくいです。
チタンならでは修復性もお気に入り

使い続けるとそれなりに火床も湾曲化しますが、チタンは、高温にさらされても変形しにくい性質を持ち、ある程度の湾曲であれば、手で簡単に修正可能です。
この復元性能こそが、ベルモント「TABI」を長く愛用できる理由の魅力です。
使い込むほどにチタンが焼けたチタンブルーに染まり、味わいも増し愛着が湧いてきます。まさに一生モノの焚き火台といえるでしょう。
実際に使用してみて感じたデメリット
実際に使用してみて感じたデメリットをご紹介しますが、わかっていた上での購入なのであまり気にはしていません。気になる方は参考にしてみて下さい。
持ち運びを重視しているので地上高が低い

ベルモント「TABI」は、地上高からの高さが約17cmと低いため、お座敷スタイルには最適ですが、ローチェアでは多少低く感じます。
例えば、座面高が30cm以下のローチェアだと、ベルモント「TABI」の高さでは焚き火の熱を感じにくい場合があります。
筆者の場合、スノーピークの焚き火台ベーススタンドとプレートを使い高さを確保しています。これにより高さを確保できるだけでなく、安定性も向上し、より快適に焚き火を楽しめます。

これにより灰も地面に落ちる事なく使用でき、高さもローチェアと合う高さになるので、この組み合わせは割と重宝しています。
脚の耐久性はこれから

これから長く使用していく上で、脚の耐久性には多少なりとも不安はあります。ベルモント「TABI」の脚は、軽量化のために細く設計されています。
そのため、重い薪を勢いよく投入すると、左右に揺れることがあります。頻繁に組み立て・分解を繰り返すうちに、かみ合わせ部分が緩んでしまうのではないかと懸念しています。
素材がチタンなので3年使用し今のところ問題ありませんが、ベルモント「TABI」を長く愛用するために、脚の扱いには少し注意が必要かもしれませんね。
ピコグリルとの比較

購入時にずっと比較していたのが、ピコグリル398です。ベルモント「TABI」は、火床を縦に組み合わせるのに対して、ピコグリルは横に組み合わせる違いがあります。
しかし、火床の形状やグリルの高さなど、ベルモント「TABI」とは異なる点が多いため、どちらを選ぶべきか迷ってしまう人も多いでしょう。
ピコグリルの基本情報は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
品番 | PG398 |
材質 | 本 体:ステンレス 収納袋:ナイロン |
サイズ | 使用時:385×260×245mm 収納時:335×235×10mm |
重量 | 約500g |
火床の縦と横の比較
組み立て使用時を比較してみると、組み立ての仕方の違いで、縦横の違いが出ていますね。
ベルモント「TABI」は火床の縦を両サイドをはめ込む形状なので、幅広の火床になっています。
ピコグリル398は火床の横を両サイドはめ込む形状なので、縦長の火床になるのがわかります。
製品 | サイズ |
---|---|
ベルモント「TABI」 | 縦237×横360×高さ170mm |
ピコグリル398 | 縦385×横260×高さ245mm |
収納に関しては、どちらもA4サイズの収納袋に入れるので、コンパクトになりますね。
製品 | サイズ |
---|---|
ベルモント「TABI」 | 縦237x横360 |
ピコグリル398 | 縦385x横260 |
高さの比較

1番の違いは高さです。
製品 | サイズ |
---|---|
ベルモント「TABI」 | 高さ170mm |
ピコグリル398 | 高さ245mm |
高さの差は、75mmで丁度タバコ1箱分の違いです。キャンプ場や市販で販売している薪1個分の違いがあるのではないでしょうか。

ピコグリル398の場合、薪1個分多く入れないと、火が届かないことがわかります。これによって薪の燃費の違いも出てきます。
ベルモント「TABI」をおすすめする人
ベルモント「TABI」は、今までの軽量焚火台とは趣向を変えた焚火台と言えるでしょう。
素材を初め、設置から撤収まで素早い時間で行えます。
ツーリングや荷物を少なくしたい人
ベルモント「TABI」は、丈夫で軽量なチタンで出来ているので、ツーリングやバックパックでの積載も苦ではありません。
荷物の隙間やカバンのポケットに入るスペースがあれば、どこでも持ち運びが可能な焚き火台です。
焚き火料理をしたい人

ベルモント「TABI」は、火床が近いので、焚き火料理に向いている軽量コンパクトな焚き火台です。
焚き火はもちろんの事、炭焼き料理もこれ1つ。全て焚火台だけでまかないたい人には、バーナーや炭焼きギアなども持ち込む必要がないのでおすすめです。
ベルモント「TABI」はその名の通り旅人の強い味方!

ベルモント「TABI」は、軽量コンパクトながらも、焚き火料理から豪快な焚き火まで楽しめる、まさに旅人のための焚き火台です。
軽量ながらも耐久性に優れたチタン素材。組み立てやすく、燃焼効率も高く、耐久性にも優れているため、長く愛用できる相棒となるでしょう。
ソロキャンプはもちろん、日帰りでの焚き火にも最適で、キャンプライフを豊かなものにするはずです。軽量コンパクト焚火台で迷っている人には、おすすめの商品です!