ステーキを買ったら、失敗せず美味しく食べたいですよね。A5ランクの高級和牛なら美味しく食べられると思っていませんか。実は「美味しさ」と「A5ランク」は必ずしもイコールではないのです。
A5ランクは、牛肉の生産性や霜降り度合いを示すもので、必ずしも肉の味そのものを保証するものではないのです。
値段に関係なくちょっとした焼き方次第で、安いステーキでも驚くほど柔らかく美味しく食べることができます。今回は、ステーキの美味しい焼き方のコツを紹介します。アウトドアで美味しいステーキをぜひ味わってみてください。
鉄製のフライパンはステーキを美味しく焼くアイテムだ!

まずはステーキを焼くために、持っておいた方がいいもの。鉄製のフライパンかスキレットです。
「網焼き」は、余分な油を落とせる一方で、肉の旨みも一緒に逃がしてしまいます。ステーキをより美味しく焼き上げるには、鉄製の調理器具がおすすめ。
鉄は熱伝導率が高く、高温でムラなく加熱できるため、肉の表面をカリッと焼き上げ、中はジューシーに仕上げられます。
ステーキを美味しく焼く6つのポイント

それでは、早速ステーキを焼いていきましょう。
ステーキを美味しくするポイントには、いくつかの工程をふむ必要があります。工程といっても決して難しいことではないので、これから紹介する6つのポイントを是非参考にして下さいね。
Point1:ステーキを必ず常温に戻す

ステーキを美味しく焼く時は、必ず常温に戻しましょう。焼く直前の30分〜1時間前には常温にしておくといいでしょう。
冷蔵状態のまま焼いてしまうと、表面だけ焼けてしまい、中まで火が通らず生焼け状態。逆に中まで火を通すために焼き過ぎてパサパサ状態。
常温にしておくことで、表面に綺麗な焼き色と、中までムラなく加熱され美味しいステーキが焼けますよ。
Point2:ステーキ肉の筋切りや穴を空ける

ステーキを加熱すると、肉の繊維質が急激に縮み、形や大きさが変わります。焼いていく過程でそり返ってしまい、上手に焼けなかったりします。筋切りを行い、ステーキの繊維質を短くすることで、肉自体が縮むのを防ぎ、柔らかく仕上がります。
筋切りをしないステーキは、値段に関係なく硬い食感になり、失敗するケースが多々あるので大事なポイントです。
Point3:塩コショウは焼く直前に行うのが味の決めて

塩コショウは、焼く直前に行いましょう。塩を振ってから時間が経つと、肉の水分もなくなってしまい、肉本来の旨みも抜けてしまいます。
塩コショウを振ってある程度寝かせておくと、味が染み込むと多くの人は思っているでしょう。
これは実体験なのですが、焼く直前に塩コショウをしていない事に気づき、慌てて味付けし焼いたところ、非常にジューシーに仕上がりました。
ステーキを美味しく焼く為にも、塩コショウは焼く直前に振り軽く手で叩き、振った方から焼くようにしましょう
Point4:シンプルな味付けが美味しさを引き立てる

筆者は、割と肉肉しいのが好みなので、味付けはにんにくと塩コショウのみです。油は牛脂を使用することでコクが出ます。
更におすすめとしては、「黒瀬スパイス」や「ほりにし」等の万能スパイスや「ガーリックソルト」を使用するのもおすすめです。最後の工程でバターを落とすと風味豊かなステーキに仕上がります。わさび醤油は、ステーキそのものを味わえるのでおすすめです。
Point5:美味しく焼くコツは強火で短時間勝負

ステーキを柔らかく焼くポイントは、短時間で焼くことが重要です。
鉄製の調理器具を高温で熱々に熱し、片面の焼き時間の目安は2分〜3分程度。その間、あまり動かさないのがポイントです。ムラなく綺麗に仕上がりますよ。
肉の厚みにもよりますが、横から見て1/3程度肉の色が変化していれば、ひっくり返すタイミング。そこからさらにもう片面を同様に焼いていきましょう。
柔らかく仕上げる為には、強火で短時間がポイント。中まで火を通しすぎないことが重要です。
Point6:余熱で中まで熱を通す

表面が焼けたら、熱々を頬張りたいところですが、ここでもう1行程。
アルミホイルでくるみ5分程度粗熱をとり肉を休ませます。バターを入れたい人は、このタイミング。余熱でバターを溶かしていきますが、バターもある程度常温にしておいた方が、肉が冷たくならずに済でしょう。
この工程を行うことによって、余熱で中まで加熱され、肉汁を逃さず閉じ込めることができます。食べる時に熱々を食べたければ、包んだアルミホイルごと、サッと炙る感覚で温めれば、十分熱々のステーキが食べられます。
お手頃価格で作る絶品ステーキでキャンプを盛り上げよう!

キャンプでステーキを焼く時、あのワクワク感はたまりませんよね。でも、「高いお肉じゃないと美味しくできない」なんて思っていませんか?
実は、お手頃価格のアメリカンビーフでも、ちょっとした工夫で、レストランで食べるような本格的なステーキが楽しめるんです。
ご家族4人でBBQをする場合、ステーキ代は3,000円台に抑えられるかもしれません。これなら、他の食材や飲み物にも予算を回せて、もっと楽しいキャンプになりますよね。
今回の記事では、安いステーキを美味しく焼くための秘訣をたっぷり紹介しました。ぜひ、次のキャンプでは、自慢のステーキ料理で、家族や友達を喜ばせてあげてください。