マキネッタとは、イタリア発祥の直火式エスプレッソメーカーのこと。ぱっと見その仕組みがわかりづらく、やり方が難しそうだなぁと思っている人も多いのではないでしょうか。
ドリップコーヒーよりも濃厚な味わいのコーヒーを抽出できるため、濃いめのコーヒーが好きな方にはおすすめのアイテムです。
ペーパードリップと明らかに味が異なり、仕組みはパーコレーターに似ているマキネッタ。その独特な特徴を今回は紹介します。
マキネッタの概要をチェック
マキネッタは色々なブランドがあり迷ってしまうかもしれません。いずれの機種も正しい方法で淹れた場合、仕上がりの味に大きな違いはありません。
価格も結構幅がありますが、厚みや材質・製造工程によるものがほとんど。直接的に味には関係ありません。
マキネッタとは?
20世紀前半イタリアのビアレッティ社によって発明され、手軽にエスプレッソに近いコーヒーを抽出できる器具として定着。その後、ヨーロッパからアメリカに渡り広く普及しました。
ビアレッティ社は、現在でもマキネッタの代表格。今も尚様々な商品を販売しており、シェアもNo1を継続し続けています。
水を入れるボイラー、コーヒー粉を入れるバスケット、コーヒーが抽出されるサーバーと3つのパーツに分かれています。エスプレッソとフレンチプレスの中間的な味わいが特徴の器具です。
パーコレーターとの違い
マキネッタのパーツを紹介した際、パーコレーターと何が違うの?と感じた人もいるでしょう。
※パーコレーターに関する記事は→こちらを参考にしてください。
水の蒸気でコーヒー粉に触れ、コーヒーが抽出される点では一緒ですが、パーコレーターは何度も循環させ適度な濃さに仕上げていくのに対して、マキネッタは1回の抽出です。
マキネッタは1.5~2倍の圧力で、一気に抽出させます。まんべんなくコーヒーとの接点を多くする為、マキネッタのコーヒー豆は細挽きにする必要があります。
逆にパーコレーターでの抽出は、循環によって粉が落ちにくくさせる為、粗挽きで挽いてあげます。似ている様で結構違いますよね。
メリット・デメリット
マキネッタのメリットは、パーコレーター同様、粉と水を入れて直火でできる容易さ。形状も特徴的な為、インテリアにもなりますよね。
但し、粉の量が決まっている為、人数により大きさの異なるマキネッタが必要。ソロやファリミーでマキネッタを使用する場合、人数に合わせたマキネッタを購入しなければならないデメリットがあります。
しかし、マキネッタをコレクションしている人もいるので、増えたマキネッタをインテリアにして楽しむのもありではないでしょうか。
日本では定番のペーパードリップとの比較
日本ではペーパードリップが定番。ペーパードリップでもいいのでは?と思うでしょう。
※ペーパードリップに関する記事は→こちらを参考にしてください。
ペーパードリップは、お湯の重力でコーヒーを抽出。その為、美味しい注ぎ方に集中しなければなりません。その点マキネッタは、パーツをセット後直火で抽出なので簡単です。
高い圧力により1回の抽出で済むので、火にかけた後、他の作業も可能。マネキッタ器具さえあれば簡単にエスプレッソに近い味わいのコーヒーが楽しめます。
どういう人におすすめ?
濃いめのコーヒーが好きな人にはおすすめです。ミルクと合わせたカフェラテも美味しく、屋外でもカフェさながらの味わいを楽しめます。
クレマを楽しむ
クレマとは、コーヒーに蓋をするようなきめ細かい泡のこと。電気式エスプレッソマシンの場合、圧力が約9倍で抽出するためクレマが出来ます。
そのクレマの上からミルクを注ぎ、葉っぱの模様やハートマークを描かれているのを見た事ありませんか?
ビアレッティ社のブリッカ(Brikka)という商品は、直火式でもクレマを作れます。クレマは口当たりを滑らかにし、香りを封じ込める効果を楽しめますよ。
音を楽しむ
圧力をかけるマキネッタは、抽出の際「プシュー」っと音がします。焚き火のパチパチした音と同様、野外で聞くその音は、大自然の中に溶け込み心身落ち着かせてくれることでしょう。
キャンプでも本格カフェを楽しもう
マキネッタは、味わい濃く本格的なコーヒーを抽出できる道具です。
パーコレーターとパーツは似てますが、味も抽出方法も全く違います。
直火で手間なくできるのでペーパードリップよりも簡単です。
ソロキャンプになると、コーヒー関係はあれこれ持って行かずにこれ1個。そんなスタイルもいいのではないでしょうか。