アウトドア売り場で必ず見かけるパーコレーター。初心者の方には謎めいたアイテムに見えるでしょう。
パーコレーターは、コーヒー粉と水と熱源があれば、野外やキャンプで香り豊かな淹れたてのコーヒーが飲める人気のギアです。
中のパーツを外せば、通常のケトルとしても役立ち、1つあるだけで重宝します。これから紹介する淹れ方も読んでもらえると、ドリップより簡単に抽出でき、難しいハードルもなく抽出できるのがわかりますよ。
※ペーパードリップに関する記事は→こちらを参考にしてください。
今回は、コーヒーを美味しく飲めるパーコレーターの淹れ方について紹介します。
是非、参考にして下さいね。
パーコレーターとは?
19年初頭フランスで考案。その後アメリカに渡り広く普及したいわれています。アウトドアでドリップコーヒーを淹れるとなると、ペーパーなどセットしお湯を注いだりと少し手間に感じますよね。
パーコレーターは、そんな手間を軽減できる抽出器具です。
直火にかけてコーヒーを抽出する器具
パーコレーターは、本体をヤカンのように直接火にかけ、コーヒーを抽出できる便利なアイテムです。その本体の中にパーツをれるだけで、お湯が循環しコーヒーが徐々に抽出されるので、何かをしながらコーヒーも作れるので、アウトドア好きのキャンパーには人気があります。
抽出の仕組み
では、どのように抽出していくのでしょうか。
パーコレーターは、ヤカンのようなケトルに必要なパーツを入れます。粉を入れる「バスケット」と「バスケットの蓋」、お湯が通るストローのような「ストレーナー」のパーツから出来ています。
水を入れたパーコレーターを熱して沸騰すると、蒸気の力でストレーナーのパイプにお湯が通り、バスケット内のコーヒー粉に触れてコーヒがケトルにドリップされる仕組みです。
これが循環され、コーヒーの色の徐々に濃くなり、飲み頃の色合いを見て完成です。シンプルながらにもよくできた仕組みですよね。
パーコレーターの楽しみ方
パーコレーターで淹れたコーヒーは、フィルターを使わないため、ペーパードリップコーヒーよりも豆のオイル感が味わえ、豆本来の味を楽しめます。
パーコレーターで抽出する際、「コボコボ」と独特の音が聞こえます。これがまた自然の中でのBGMとして非常に心地いいのです。
抽出音と川や鳥の鳴き声がマッチして、リラックスした時間を提供してくれます。
パーコレーターの抽出方法
沸騰した蒸気でストレーナーを通ってきたお湯が、バスケット内のコーヒー粉に落ちる仕組み。その循環方法を利用して、徐々に好みの色合いを見ながら抽出していきます。
粗挽きのコーヒー豆を準備しよう
美味しく飲むためにはミルは欲しいところ。豆を挽いた時が1番香り高くなるからです。パーコレーターを使う際、ミルが必要なのは粗挽きにするためです。
市販のコーヒー粉で粗挽きはほぼなく、日本で定番のペーパードリップを目的とした中細挽きが多いからです。
パーコレーターの場合、バスケットの穴より細かい粉は循環中に落ちてしまうため、それより大きい粗挽きを準備しましょう。
パーコレーターで美味しいコーヒーの淹れ方
パーコレーターの美味しい淹れ方を紹介します。とはいうものの至って簡単です。
①バスケットに粉を入れる。
②お湯を沸かす
③湧いたら火を止め、コンロから下ろし、バスケット一式をケトルの中に入れる。
④弱火で火にかけ、ケトル透明のつまみから好みの色になったら火からおろす。
⑤火を止めた後、少し置いてコーヒー粉が落ちるまで待つ。
⑥ゆっくりとカップに注ぎ完成。
弱火で抽出し、その後もすぐに注がずに少し待ってからゆっくる注ぐポイント。どんなに粗挽きにしてもコーヒー粉は落ちます。口にした時に、粉混じりのコーヒーは飲みたくないですからね。
パーコレーターのメリット
パーコレーターのメリットをいくつか列挙しました。
- セットすればできる手軽さ
- 一度にたくさん作れる
- 抽出時の「音」を聞くのも非日常的な醍醐味
- 好みの濃さにできる
パーコレーターのデメリット
逆にデメリットは
- 細かい粉は落ちて粉っぽくなってしまう
- 煮出しが薄いと薄いコーヒーになってしまう
- 最初の頃は、味が安定しない
- ✔️循環式のため、長い時間抽出すると雑味と苦みが出てしまう
デメリットもありますが、追求した上で自分の納得いく味を楽しむのも1つの楽しみ方でしょう。
コーヒー以外の他の使用方法を紹介
パーコレーターは、コーヒー専用の抽出機?かというと、パーツを外せば当然やかん同様のケトルとしても使えるほか、お茶や紅茶も抽出できます。
ケトルなので湯切りを利用して、次のような調理器具としても使用できます。
温め器具として
レトルト食品の温めは、鍋と考えるのが定番かもしれませんが、パーコレーターで湯煎すれば簡単に湯切りができるので、無駄なく温め調理ができます。
調理器具として
スパゲティなど長い食材の調理器具としては、好都合な道具です。湯切りも簡単にでき市販のソースを絡めれば、食器も要りません。片付けもスピーディーに行え便利です。
ゆで卵は更に便利です。湯切り後流水を入れることで、卵の殻が剥きやすくなります。湯切り機能を利用をすれば、パーコレーターだけでも食事ができ、食後のコーヒーも堪能できますよね。
間口も広ので具材も入りやすく、湯切りが必要な料理には、使いやすく向いてます。
パーコレーターの音を楽しみながら美味しいコーヒーを飲もう
今回は、パーコレーターについて紹介しました。一見ちょっと難しいそう。ハードルが高そうと感じるかもしれません。
実はコーヒー粉を入れて火にかけるだけの簡単抽出器なのです。その時の気分で、コーヒー以外の抽出にも使える他、調理器具としても重宝。そのまま食器にもなる優れものなのです。
1つ持っていても損はないアイテムなので、よかったら検討してみてくださいね。