焚き火だけで調理をするのは、究極のキャンプスタイルです。
その時便利なのが熱伝導率のいい鉄製フライパン。肉・魚、野菜まで美味しく仕上がります。深さがあればカレーもできますよ。
焚き火と鉄製フライパンだけで、サクサク料理を作り上げていく姿は、きっと周りの視線を集めカッコいいですよね。
鉄製のフライパンは、育てる楽しさもあり、メンテナンスさえすれば半永久的に長く使える調理器具です。
是非!参考にして下さい。
他の素材との違いは?
アルミ製のフライパンは軽いですが、高温での耐久性が弱いため焚き火向きではなく、買い替え時期が早いというデメリットがあります。
ステンレス製のフライパンは、保温性・蓄熱性に優れ効率的な加熱調理ができますが、高価なものが多く、熱伝導に少し時間がかかるデメリットがあります。
鉄製フライパンのメリット
鉄は優れた熱伝導性により、フライパンの表面に均等に熱を伝え食材が均一に加熱され、ムラなく調理ができます。
ひび割れや変形がしにくく、手入れを行うことで半永久的に使用できる高い耐久性も備えています。
鉄は食品に鉄分を溶けださせるため、栄養価の高い料理が可能で、健康的な調理を楽しめます。
鉄製フライパンのデメリット
鉄製のフライパンは錆びやすいため、適切なメンテナンスが必要です。メンテナンス方法については、後程詳しくご説明致します。
今まで軽いフライパンを使用していた方には、比較的重く慣れるまで扱いにくいかもしれません。
鉄製フライパンの育て方
鉄製フライパンは、適切な保護とメンテナンスを行うことで、長く使うことができます。
使用するほどにオイルや調味料が染み込み、表面がコーティングされ使い込むごとに味わい深くなります。御法度は、調理後洗剤で洗わず水洗いがおすすめです。
使えこむほどに油がコーティングされ、こびりつきにくくなります。焦げてしまった場合は、十分にフライパンを熱して、タワシで擦れば簡単に剥がれてくれます。
シーズニングを行う
新しく鉄製フライパンを入手した際は、錆止め塗装されたロウを落とす作業が必要です。
お湯と中性洗剤を使って、柔らかいスポンジや布で表面をこするように洗い、しっかりすすいで乾かし、油を深さ1/3位までたっぷりと入れ、弱火で5分間ぐらい加熱します。
加熱が終わったら火を止めて、油をオイルポットなどに戻します。キッチンペーパーを使って、フライパンに残っている油を内側に刷り込むようにして拭き上げて完了です。
使用後のメンテナンスを行う
お玉1杯分の油を入れ、油が温まったら、オイルポットなどに返し、料理で使う分だけ再度入れ直す油返しを行うと、焦げつきにくくなりますよ。
使用後は、お湯を使いたわしなどで汚れを落としながら洗います。水気をしっかり切って、水滴を拭き取り、乾燥させます。内側だけ薄く油を塗っておくのがおすすめです。
手間はかかりますが、フライパンのメンテナンスは慣れてしまえば無意識の作業となるので、是非とも使い易いフライパンに育ててみて下さい!
鉄製フライパンの選び方
大きさと重さで選ぶ
サイズも18cm〜28cmと様々です。重さも大きさ・深さなど鉄の使用箇所だけ比例します。
例えば、直径24cmなら1〜2人分の調理に、直径26cmならハンバーグをちょうど4つほど焼けるので4人家族に適しています。
重さも30cmの鉄製フライパンだと2kg近い製品もあり、同一サイズのアルミ製のフライパンは1kg前後なので、使い勝手の基準を〜1.2kgまでに抑えておくといいでしょう。
深さで選ぶ
鉄製のフライパンは多目的に使用することができ、フライパンの深さはその選ぶ基準となるでしょう。
調理方法に制約がないため、焼く・炒める・煮るなど様々な料理に対応できるので、用途に合わせた深さも大事な基準となります。
デザインで選ぶ
鉄板をハンマー打ちしたものや、取っ手を木材にしたもの、本体と鉄の取っ手を溶接で取り付けたものなど見た目のデザインも様々です。
フライパンの底が平らなものや湾曲になっているものもあります。それぞれのキャンプスタイルに合ったフライパンを選ぶと、他のギアと融合性がとれるので、デザイン選びも重要です。
鉄製フライパンを振って美味しい焚き火料理を作ろう!
鉄製のフライパンは、使用後のメンテナンスさえすれば、長く付き合えるキャンプギアです。もちろん、ご家庭でも使えるものばかり。
鉄は耐熱性に優れた金属なので、焚き火などの強い火力でも調理が可能です。蓄熱された鉄製のフライパンは、食材を入れても水分を逃すことなく加熱できます。
高温調理によって、食材にサッと火が通り、野菜などはシャキシャキに仕上がりますよ。
鉄製のフライパンを手に入れて、美味しいキャンプ料理を作ってみてはいかがでしょうか。